合鍵を配りまくる友人の話

お父さんが海外で病院や学校を作る仕事をしているから、多分私たちからは想像もできないくらいお金持ちのレイナは、細くて可愛くて、そしてちょっとかまってちゃん。最初は男の子たちも、レイナの可愛さとファッションでいちころになるのだけど、ちょっと付き合うと彼女が普通じゃないってわかってひいちゃうんだよね。私だったら絶対に黙って可愛いフリだけしているし、お金もあるしなんの不自由もないと思うんだけど、レイナにとってはそうでもないみたい。親が忙しすぎて構ってくれないから、情緒不安定な子になっちゃったのかも。

友達として付き合うには金払いもいいし、人を傷つけるようなことも言わないからいいんだけど、皆に合鍵を配りまくるのもどうなんだろう。実家も都内にあるのに、親が用意してくれた大学近くのマンションは、オートロック式の超高級マンション。それなのに仲良くなった友達にはすぐに合鍵を渡して遊びに来るように誘っちゃう。オートロックの意味ないし、恋人でもなければ仲良くなったばっかりの同性の友達から合鍵なんて渡されたら、みんなびっくりするよね。それともあれかな。自分が鍵を失くした時に困らないよう、周囲の友達皆に鍵を預かってもらっている感覚なのかな。

私は自宅の鍵はもちろん、自室や日記にさえ鍵をかける人だから、鍵をかけていないと同じことになる合鍵配布なんて絶対無理。鍵が壊れたとか鍵を失くしたなんてトラブルの可能性はあると思うけど、レイナの場合はそれ以上にどんなトラブルがあるか恐ろしいよね。お金持ちのお父さんやお母さんは、レイナが友達に合鍵を配りまくっていること、知っているのだろうか。

今のところ周囲の友達に恵まれてなんとなく守られている彼女だけど、いつか彼女の環境やルックスを利用しようとする悪い輩が出てこないか心配だ。